あうろーブログ

アウトローにもなれないアラフォー男子がお届けする音楽まとめと読書感想

読書感想

【読書感想】有川浩さん著「ストーリー・セラー」素敵な恋と夫婦愛、悲しい読後感と穏やかな読後感が味わえる

有川浩さん著「ストーリー・セラー」 ストーリー・セラー (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 有川 浩 幻冬舎 2015-12-04 Amazon 楽天ブックス honto 最近文庫版が発売された作品。人気作家さんだけあって、本屋では平積みでたくさん置かれてた。表紙がとっ…

【読書感想】川上弘美さん著「真鶴」失踪あり不倫あり幽霊あり、家族同居なのに孤独という不器用な人間の心が味わえる(芸術選奨文部科学大臣賞)

川上弘美さん著「真鶴」(芸術選奨文部科学大臣賞) 真鶴 (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2009-10-09 Amazon 楽天ブックス ぼくがこれまで読んだ川上弘美さんの作品とはだいぶ違う味わい。 日本的でちょっと古めかしい感じの世界だけど…

【読書感想】小川洋子さん著「ブラフマンの埋葬」(泉鏡花文学賞)タイトルで結末わかってるのに、おもしろくてすごくつらいとは…

小川洋子さん著「ブラフマンの埋葬」(泉鏡花文学賞受賞作品) ブラフマンの埋葬 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 小川 洋子 講談社 2007-04-13 Amazon Kindle 楽天ブックス 1〜2時間で読める短めの小説。 すごくおもしろかったし、読んでよかったと思う…

【読書感想】川上弘美さん著「ハヅキさんのこと」エッセイ風の超短編で気軽にやさしい世界を味わえます

川上弘美さん著「ハヅキさんのこと」 短編集。原稿用紙10枚程度のすごく短い話が23話。あとがきによると、もともとエッセイの依頼だったが上手く書けず、エッセイの体裁をとった小説にしたら、このスタイルが上手くハマったとのこと。 ハヅキさんのこと (講…

【読書感想】阿刀田高さん著「旧約聖書を知っていますか」オナニーの語源が知れたりで会話ネタにも役立つかも

阿刀田高さん著「旧約聖書を知っていますか」 「ギリシャ神話を知っていますか」がおもしろかったので、これも読んでみた。 旧約聖書を知っていますか (新潮文庫) posted with ヨメレバ 阿刀田 高 新潮社 1994-12-20 Amazon Kindle 楽天ブックス とってもお…

【読書感想】川上弘美さん著「はじめての文学」(自選短編集)やさしくてかわいらしくて切なくて幻想的な別世界に連れて行ってくれます

"文学の入り口に立つ若い読者に向けた自選アンソロジー" はじめての文学 川上弘美 posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2007-05-15 Amazon 楽天ブックス 最近お気に入りになってる川上弘美さん 収録作品は以下 01.運命の恋人 02.神様 03.パレード 04.と…

【読書感想】有川浩さん著「阪急電車」まあ〜おもしろいったらありゃしない。ハートウォームな世界で気分が良くなる。

有川浩さん著「阪急電車」 阪急電車 (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 有川 浩 幻冬舎 2010-08-05 Amazon 楽天ブックス 阪急電車を舞台にした連載ものだけど、ぼくみたいに阪急電車に馴染みが全くない人も全く問題なく楽しめる。純文学寄りではなくて軽め…

【読書感想】阿刀田高さん著「ギリシャ神話を知っていますか」寝る前に1話ずつ読んだら気持ちよく眠れた

阿刀田高さん著「ギリシャ神話を知っていますか」 昔読んだことあって、20年ぶりくらいに読んでみた。 ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫) posted with ヨメレバ 阿刀田 高 新潮社 1984-02 Amazon Kindle 楽天ブックス 12話入っていて1話は短く、読後…

【読書感想】河合隼雄さん 小川洋子さん著「生きるとは、自分の物語をつくること」自分がどんだけ大人になれてないか痛感させられた

心理学者の河合隼雄さんと小説家の小川洋子さんの対談集。 生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫) posted with ヨメレバ 小川 洋子,河合 隼雄 新潮社 2011-02-28 Amazon Kindle 楽天ブックス ぼくはもともと河合隼雄さんの「こころの処方箋」という…

【読書感想】江國香織さん著「きらきらひかる」(紫式部文学賞)ホモ男性とアル中女性夫婦の本気な恋愛がしんどくておもしろい

江國香織さん著「きらきらひかる」紫式部文学賞受賞作品 きらきらひかる (新潮文庫) posted with ヨメレバ 江國 香織 新潮社 1994-05-30 Amazon 楽天ブックス ホモの男性とアル中で精神不安定な女性の二人が主人公。 一章ごと交互に二人どちらかの視点で書か…

【読書感想】川上弘美さん著「センセイの鞄」若くない男性必読!世の中捨てたもんじゃない!!(谷崎賞受賞作品)

川上弘美さんの売れた作品。連載小説。漫画もあって電子書籍化されてますね。 センセイの鞄 (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2004-09-03 Amazon 楽天ブックス これはおもしろい! 川上弘美さんの描く主人公の女性がたまらない。普通なん…

【読書感想】井上荒野さん著「静子の日常」魅力的なおばあちゃんとその家族、日常にある影を感じつつも爽やかな読後感

前から読みたいと思っていた井上荒野さんの「静子の日常」、やっと読んだ。 静子の日常 (中公文庫) posted with ヨメレバ 井上 荒野 中央公論新社 2012-06-23 Amazon Kindle 楽天ブックス 連載もの。家族の日常を描きつつ、その中にふと出てくる影のようなも…

【読書感想】川上弘美さん著「溺レる」(女流文学賞、伊藤整文学賞)溺れたがってる魅力的な女性像が独特たまらない

川上弘美さんの短編集。入っている作品は全て「溺レる」がテーマになってる。 溺レる (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 2002-09 Amazon 楽天ブックス 入ってるのは以下の短編8話。どれも短い。 さやさや/溺レる /亀が鳴く/可哀想/七…

【読書感想】小川洋子さん著「はじめての文学」(自選短編集)すぐそばにある別世界に連れて行ってくれます

"文学の入り口に立つ若い読者に向けた自選アンソロジー" はじめての文学 小川洋子 posted with ヨメレバ 小川 洋子 文藝春秋 2007-06-15 Amazon 楽天ブックス 別の本で小川洋子さんの短編を読んでおもしろいなあと思ったので、読んでみた。 収録作品は以下。…

【読書感想】川上弘美さん著「蛇を踏む」(芥川賞受賞作)簡単に言葉にできないことを表現してくれてるスゴイ作品

川上弘美さんの芥川賞受賞作品 蛇を踏む (文春文庫) posted with ヨメレバ 川上 弘美 文藝春秋 1999-08 Amazon Kindle 楽天ブックス 短編なので短時間で読める。 裏表紙には「若い女性の自立と孤独を描いた」って書いてあるけど、違うと思う。そんな具体的に…

【読書感想】江國香織さん他「甘い罠」「Invitation」(女流作家たちの短編集)ハズレなしで全部おもしろかった

女流作家さんたちの短編詰め合わせ。 江國さんと小池さん以外は、2015年の芥川賞もしくは直木賞の選考委員という、そうそうたるメンバー。 とってもおもしろかった。 文庫本のタイトルが「甘い罠」で、最初に出た単行本のタイトルが「Invitation」 甘い罠―8…

【読書感想】堀江貴文さん 瀬戸内寂聴さん著「死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論」年齢と心の若さは違うと思い知らされた

堀江貴文さんと瀬戸内寂聴さんが数回にわたって対談した内容をまとめた本。 読んでみた。 死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論 (角川フォレスタ) posted with ヨメレバ 堀江貴文 瀬戸内寂聴 KADOKAWA/角川学芸出版 2014-09-23 Amazon Kindl…

【読書感想】山田詠美さん著「ベッドタイムアイズ」エロいけど文芸賞受賞で芥川賞候補のすごい作品

芥川賞選考委員をされている山田詠美さんの初期の作品。 だいぶ昔に一度読んだけど、もう1回読んでみた。 別に性的描写が目的で買ったわけではない。(念のため) ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 山田 詠美 …

【読書感想】伊藤洋志さん著「ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方」サラリーマンやめたぼくにはおもしろかった

あんまりお金使わないで生きていけないかな?と思ってるので読んでみた。 ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方 posted with ヨメレバ 伊藤 洋志 東京書籍 2012-07-02 Amazon Kindle 楽天ブックス 簡単に言うと、お金をあまり使わず複数の仕事を持って暮…

【読書感想】江國香織さん著「ぼくの小鳥ちゃん」(絵本)今のところ今年買って一番良かったモノ

今週のお題「今年買って良かったモノ」 oulaw.hatenablog.com 以前ブログに書いた江國香織さん著の絵本「ぼくの小鳥ちゃん」ですが、その後何度も読んでる。 マジで最高です! なんで何度も読んでるのかというと… 小説を読み終えてなんか後味が悪いと思った…

【読書感想】中村航さん著(絵本)「星空放送局」絵が最高!主人公の女の子と黒猫がたまらなくいい

最近中村航さんの小説を読んでいる。 そんななか、中村航さんの絵本が図書館のリサイクル本コーナーにあった。これはぼくに読めということだろう。遠慮なく持ち帰って読んだ。 星空放送局 posted with ヨメレバ 中村 航 小学館 2007-11-01 Amazon 楽天ブック…

【読書感想】リチャード・バック「かもめのジョナサン」昔の彼女が大好きだった本 20年経って読んだらおもしろかった

20代前半のときにつきあってた彼女が大好きだった本 かもめのジョナサン完成版 posted with ヨメレバ リチャード バック,ラッセル マンソン 新潮社 2014-06-30 Amazon Kindle 楽天ブックス 当時読んであんまりおもしろくなかった。 41歳でもう一度読んでみた…

【読書感想】中村文則さん著「土の中の子供」(芥川賞受賞作) ヒリヒリで病みつきになるおもしろさ

中村文則さんの芥川賞受賞作 土の中の子供 (新潮文庫) 数年前に一度読みはじめたんだけど、冒頭に書かれている暗い雰囲気と暴力の描写がつらくて早々に脱落。今回再チャレンジ(苦笑) 最後までいけた! おもしろかった!! 心の闇をすごく丁寧に描いている…

【読書感想】香山リカさん著「うつで困ったときに開く本」読んだら不安が少し軽くなった

香山リカさん著「うつで困ったときに開く本」 うつに関するさまざまな疑問にQ&A形式で答える内容になっている。素人向けの本なのでとても読みやすい。 有名な本「しがみつかない生き方」や、テレビで勝間和代さんと対立してる演出のような、持論を強く展開す…

【読書感想】中村航さん著「僕の好きな人が、よく眠れますように」赤面しちゃうおもしろさ

中村航さんの「100回泣くこと」がおもしろかったので、こっちも読んでみた。 僕の好きな人が、よく眠れますように (角川文庫) ☆ ☆ ☆ 青春恋愛小説。 若者同士の出口の見えない純愛。 倫理道徳上問題がある恋愛なんだけど、ドロドロせず爽やか。倫理道徳なん…

【読書感想】和田秀樹さん著「コフート心理学入門」納得したり反論したり考えさせられたりと、ぼくの脳みそを動かしてくれる楽しい本

最近心理学に興味を持つようになって、コフートなんて初耳だけどこの本を読んでみた。 自分が「自分」でいられる コフート心理学入門 (青春新書インテリジェンス) posted with ヨメレバ 和田 秀樹 青春出版社 2015-04-16 Amazon 楽天ブックス おもしろかった…

【読書感想】内田春菊さん著「キオミ」芥川賞候補作、性的描写多めで文章淡々としてて心に迫ってくる

oulaw.hatenablog.com 上記で紹介した漫画と同じ著者。今回は漫画じゃなくて小説。 キオミ (角川文庫)[Kindle版] posted with ヨメレバ 内田 春菊 KADOKAWA / 角川書店 2013-07-17 Kindle Amazon[書籍版] 短編集で以下の7話が入っている。本のタイトルになっ…

【読書感想】岸見一郎さん著「アドラー心理学入門」アドラー心理学を理解したいという欲求があるなら「嫌われる勇気」よりわかりやすい

以前、アドラー心理学をわかりやすく会話仕立てにしてくれてる「嫌われる勇気」という本を読んだ。電子書籍で買ってなんだかんだ3回くらい読んだ。とってもおもしろかったので今度は同じ著者の「アドラー心理学入門」を読んでみた。 アドラー心理学入門―より…

【読書感想】内田春菊さん著(漫画)「南くんの恋人」すごくおもしろくてつらい

南くんの恋人 posted with ヨメレバ 内田 春菊 青林工藝舎 2015-11-20 Amazon Kindle 楽天ブックス "マンガ史上燦然と輝く傑作恋愛作品"って書いてある。 "サンゼン"って読めなかった…(汗) おもしろそうなので買ってみた。 読んでみた。 やばい… すごくお…

【読書感想】江國香織さん選「恋愛小説アンソロジー ただならぬ午睡」(オムニバス)"野蛮な短編集"という表現がとてもしっくりくる、ハズレなしの短編集

一流作家さんの短編小説詰め合わせの本。 ただならぬ午睡 (光文社文庫) posted with ヨメレバ 日本ペンクラブ 光文社 2004-05-13 Amazon 楽天ブックス 作者とタイトルは以下。 吉行淳之介「謎」 河野多恵子「朱験」 安西水丸「ホテル・ダンディライオン」 江…