【読書感想】辻仁成さん著「冷静と情熱のあいだ」読者の多くの切なる願いを汲んでくれた素敵なラスト
江國香織さんのほうを先に読んで、なかなかよかったので…
辻仁成さんのほうも読んでみた。
こちらも江國さんの感想と同じで、序盤は物足りない感じ。
でも江國さんのより物足りない部分が短かった。
こちらのほうがいろいろ動きを持たせているので、中盤からは"くそおもしろい小説"になった(笑)
ぼくは男だけど、辻さんが描いた男性主人公よりも、江國さんが描いた女性主人公に共感を持った。
これは単純に好みとか性格とかの問題。
主人公にがっつり共感できなくても"めっぽうおもしろい小説"だ。
つきあっていた彼女と別れるところの心理描写は手に取るようなリアルさでぼくに迫ってきた。
後半はぼくの涙腺を刺激することことのほか多しって感じで、幾度となく目からタラーっと…(恥)
すごいわ…
たいしたネタバレにならないから書いちゃうけど、ぼく的に涙腺刺激係数が高いのは、つきあっていた彼女のルームメイトのインスーさん。
だいぶ脇役だけど、主人公との会話は大人の愛に溢れていてたまらなく素敵。
辻さんは父性愛や母性愛や友情など、恋愛とは違う愛情をおそろしく魅力的に書いてくれる。
ラストシーンは辻さん側で終わるので、江國さんのほうを先に読んでよかった。
辻さんが最後に読者の多くの切なる願いを汲んでくれて、素敵なラストにしてくれている。
マジでホッとした(苦笑)
読後感いい感じ♪
映画も見たほうがいいかなあ?
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