【読書感想】阿刀田高さん著「旧約聖書を知っていますか」オナニーの語源が知れたりで会話ネタにも役立つかも
「ギリシャ神話を知っていますか」がおもしろかったので、これも読んでみた。
とってもおもしろかった。
イスラエルの神様は気難しくてキビシー。すぐ怒ってすぐ人間に罰を与える。とにかくちょっとでも他の神様に心揺らいだりしたら即厳罰。たまにその判断おかしくね?というところもあって人間味はある。判断される人間はたまったもんじゃないけど…
さて、飲み会とかの会話のネタで使えそうな内容をご紹介。
オナニーの語源となったオナンも旧約聖書の登場人物で、彼は子なくして死んだ兄のために、兄嫁と交わることになったが、
ー 俺の子になるんじゃないから、種が損しちゃうな ー
自分の種を地に流してしまった。けち。なにがそんなに惜しいのか。正しくは自慰ではなく、膣外射精だったろう。つまりレビート婚※にさからったわけであり、そのため神はオナンを殺してしまう。それほど重い掟であった。
※レビート婚:子なくして死んだ男の兄弟は、残された妻をめとって子を生ませる義務があるという制度
まあ会話のネタでおもしろく話せるかどうかは微妙だけど、ぼくは「へぇ〜」と得した気分になった。
ぼくのように日本人でかつ特定の信仰をしていないと、「神様との契約(約束)」とか「預言は、未来を言うのではなく、神様の言葉を代わって伝えること」といった考え方が馴染まない。こういう本を読むと少し馴染むからありがたい。
阿刀田高さんがところどころにくだらないダジャレとか「クスッ」とさせてくれる文章を挟んでくれるので、終始楽しく読めた。
旧約聖書って何?、新約聖書との違いは?、モーセって誰?、などを手っ取り早く楽しく知りたいという方にオススメの本。
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とりあえず…
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