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【読書感想】プラユキ・ナラテボーさん(タイの日本人僧侶)著「苦しまなくて、いいんだよ。」少し楽になれたし仏教が身近になった

プラユキ・ナラテボーさん著「苦しまなくて、いいんだよ。」

 

 著者のプラユキ・ナラテボーさんは、タイで出家した日本人の僧侶。心理療法的な手法も取り入れたり、医師や看護師などと連携した活動もされているとのこと。

 

苦しみを抱えてはるばるタイにいる著者のところ(お寺)を訪れた日本人との対話が書かれてる。イメージとしては人生相談のような形式。それに仏教の視点からの解説が都度加えられている。

 

まず苦しみを抱えている人たちが普通の人というのがいい。 具体的には、女学生、20代後半女性介護職、40代男性会社員、女性看護職、40代女性会社員…というような方々。

 

そして対話がリアル。読んでてお坊さんの言ってることよくわからないなあと思っていると、ちゃんと相談者が「よくわからない」と言ってくれる。この、"同調できる感じ"が持てないと、対話形式の本はおもしろくない。(アドラー心理学を噛み砕いた「嫌われる勇気」という人気の本も、これがあるからおもしろい。)

 

ぼくは無宗教で、仏教の知識も乏しい。仏教は「悟りの境地に達することを目標とする」と今まで思っていて、悟りの境地は、物理的でないにせよ、特定の場所だと思っていた。雲の上にある特定の場所にたどり着いたら、あとはずっとそこにいるっていうイメージ。

どうやら違うらしい。時間をかけて登って登って着いた!というような時間軸の考え方ではないみたい。「今」という点が連続しているという考え方のようだ。この考え方はいろんな本でちょいちょい出てくる。「今」を充実して生きるための訓練方法を教えてくれてるのが仏教(ブッダさんの教え)ということらしい。

「過去をしっかり見つめなさい」とか「将来をしっかり考えて備えなさい」とかではない。

これはいい!

ぼく、過去とか将来とか直視したら耐えられないタイプ(というか状態)なので。

 

読み終えたときに「あーすっきりした!」とか「晴れ晴れした!」というほどの心地よさはなかった。少し気持ちが楽になったかなという感じ。

それがいい!

本1冊ですごく楽になれたり悩みがなくなるなら、お酒とか薬とかにのまれることもないでしょ。そんな本があるなら10万円でも買うし。

 

お寺とか教会とか行ってみようかなとわりと本気で思えた。ちなみにこの本には写真付きで瞑想のやり方も載ってる。

 

 読んでよかったと思うし、また読む。 

 

 

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とりあえず…

今日は生きるつもり。

 

 

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