【読書感想】江國香織さん著「冷静と情熱のあいだ」ラストへの盛り上がりはホントすごいわ
以前、「もしかしたらもう既に読んだことがあるかもしれませんが、辻仁成さんと江國香織さん合作の『冷静と情熱のあいだ』はほろ苦く、そしてドキドキします。ぜひどうぞ。」というコメントをいただいた。
読んでみた。
まずは江國香織さんのほう。
江國さんの本は、記事に書いた超お気に入りになっている「ぼくの小鳥ちゃん」以外に、「号泣する準備はできていた」と「こうばしい日々」を読んだ。どれもとてもおもしろかった。
それに比べて本作の前半はちょっと物足りない感じ。
もしかしてあんまりおもしろくないかも…と心配しながら読み進めた。
はい、そんな心配は杞憂でした。
後半は圧倒的におもしろいです!
ラストへの盛り上がりはホントすごいわ…
この本は女性が主人公の恋愛を描いた小説。
ぼくは男性だけど、主人公の女性にすごく共感した。
結構身に覚えがある心理描写がある。
相手を傷つけることで自分を傷つけていく感じとか…
現状を壊してしまう力を持った危険な自分の本心を必死に抑えこんで生きている感じとか…
自分の居場所を見つけられず、だけどつくろうとしない感じとか…
ダメ男そのものか?(苦笑)
やっぱすごい作家さんですね。
読み終わったら、「辻仁成さんが書いてる男性視点の同じ物語はどんな内容なんだろう?」って思っちゃう。
これはずるい企画だわ〜
そりゃ読むしかないでしょう(笑)
これから読みまーす。
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