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【読書感想】江國香織さん他「甘い罠」「Invitation」(女流作家たちの短編集)ハズレなしで全部おもしろかった

 女流作家さんたちの短編詰め合わせ。

江國さんと小池さん以外は、2015年の芥川賞もしくは直木賞の選考委員という、そうそうたるメンバー。

とってもおもしろかった。

文庫本のタイトルが「甘い罠」で、最初に出た単行本のタイトルが「Invitation」

 

1.江國香織「蛾」

2.小川洋子「巨人の接待」

3.川上弘美「天にまします吾らが父ヨ、世界人類ガ、幸福デ、ありますヨウニ」

4.桐野夏生「告白」

5.小池真理子「捨てる」

6.髙樹のぶ子「夕陽と珊瑚」

7.髙村薫「カワイイ、アナタ」

8.林真理子「リハーサル」

 

 

ホントに全部おもしろかったけど、あえて一番おもしろかったのを1つあげるとすれば、3の川上弘美さんの作品。

エッセイ風の文章だけどストーリーがちゃんとある恋愛小説。中年女性が語ってるんだけど、いじけた感じでかわいらしい。奥手の女性を描いていてそれがとってもリアル。

「なにこれ!スゲーおもしろい!!」と思って、連続で2回読んでしまった。2回読んでもおもしろかった。たぶんあと1回は読むと思う。

 

1の江國香織さんの作品は、出ていった夫が離婚したがってるけど、自分は離婚するつもりはないという女性を描いた作品。これはぼくの現在に極めて似ている状況なので、他人事として捉えられず、正直シャレにならないおもしろさだった(苦笑)

  

この本のおかげで川上弘美さんの作品を読みたいという読書熱がぐんと上がった。

読むのが楽しみ♪

 

〈2016/2/1追記〉

2の小川洋子さんの「巨人の接待」もすごくおもしろかったから、結局その後何冊か読んでお気に入りの作家さんになった。

この作品はテレパシーまではいかないんだけどそれに近いような心の寄り添いを描いている。静かできれいな感じの素敵な短編。

 

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とりあえず…

今日は生きるつもり。

 

 

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