読書感想
「きいろいゾウ」でそのおもしろさの衝撃を受け、その後「さくら」を読んだ。 西加奈子さんの小説を読むのは3作目。 今回は「窓の魚」 窓の魚 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 新潮社 2010-12-24 Amazon 楽天ブックス この作品は関西弁じゃない。…
ぼくは村上春樹さんの作品が大好き。村上春樹さんのおかげで知ったのがこの作品。 まだ村上春樹さんが訳す前に出版されていた野崎孝さん訳で20年前くらいに読んだ。 そして、村上春樹さん訳が2006年に出版され、出版直後に読んだ。 そして今回また読んだ。 …
西加奈子さんをネットで調べてたときに湊かなえさんを知り、早速ベストセラーの「告白」を読んでみた。 なんだこれ! ずっと「独白」形式なのに全然単調になって飽きたりしない! ミステリーだけど、謎でぐいぐい引っ張られるだけじゃなくて、"人のさが"の描…
oulaw.hatenablog.com 西加奈子さんの「きいろいゾウ」がとっても気に入ったので、他の作品も読んでみた。 デビューから2作目の「さくら」という小説。 さくら (小学館文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 小学館 2007-12-04 Amazon 楽天ブックス 「きいろ…
最初に中村航さんの「夏休み」という小説を読んだ。 おもしろいんだけど「なんかな〜もうちょっと人物の内面を描いてくれたらな〜」という著者に対する要望が出てしまう、読後感がモヤモヤする感じだった。 その後、同じ中村航さんの「100回泣くこと」を読ん…
江國香織さんのほうを先に読んで、なかなかよかったので… oulaw.hatenablog.com 辻仁成さんのほうも読んでみた。 こちらも江國さんの感想と同じで、序盤は物足りない感じ。 でも江國さんのより物足りない部分が短かった。 こちらのほうがいろいろ動きを持た…
以前、「もしかしたらもう既に読んだことがあるかもしれませんが、辻仁成さんと江國香織さん合作の『冷静と情熱のあいだ』はほろ苦く、そしてドキドキします。ぜひどうぞ。」というコメントをいただいた。 読んでみた。 まずは江國香織さんのほう。 江國さん…
芥川賞を受賞したピース又吉さんのインタビュー記事で、西加奈子さんがいいと書いてあったので、「きいろいゾウ」を読んでみた。 きいろいゾウ (小学館文庫) posted with ヨメレバ 西 加奈子 小学館 2008-03-06 Amazon 楽天ブックス すげーおもしろい! 前半…
暇潰しで小説を読んでいる。 目的が暇潰しといっても、つまらないと「ムダな時間を過ごした」心底がっかりする。 暇潰しなんだからムダでいいのにね(苦笑) なので、読んだことのない作家さんの本を買うときは、なるべく文学賞とったとか映画化されたとかベス…
暇に任せて小説ばかり読んでる。 江國香織さんの「ぼくの小鳥ちゃん」 サイコーです。 挿し絵つきの童話のような仕立て。 主人公の「ぼく」と「ぼくの彼女」と「小鳥ちゃん(女の子)」の三角関係を描いている。 といっても三角関係がどうなるのかみたいなテー…
今週のお題「人生に影響を与えた1冊」 臨床心理士の河合隼雄先生の「こころの処方箋」 この本に書かれている 「ふたつよいことさてないものよ」 という言葉が大好き。 つらいときに何度か楽にしてもらったと思う。 あとこの本じゃないかもしれないけど、 「…
弱っているぼくがうつ関連の本を読むのはキツイかなと思ったが、「ツレがうつになりまして。」というベストセラーの漫画を買った。 ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 細川 貂々 幻冬舎 2009-04 Amazon Kindle 楽天ブックス honto…
「陽だまりの彼女」越谷オサム著 陽だまりの彼女 (新潮文庫) posted with ヨメレバ 越谷 オサム 新潮社 2011-05-28 Amazon 楽天ブックス すごーくおもしろかった! はっきり言って。 大枠は非現実的な道具を使って愛の深さを読者に伝え、細部は現実的に描い…
ぼくは転職を何度か繰り返し、とうとう力尽きた。 そして自営業の道を模索しつつ妻の稼ぎに頼った。 そして逃げ出した。 ☆ ☆ ☆ 弱っているときは、弱い人を書いた本が読みたくなる。 太宰治の「人間失格」を読んだ。 今になってこの小説に書かれている「金の…